「屋敷を荒らす愚か者とは、俺達のことかもな」

終章 葬送の章:
――最終決戦の攻略――


1. 決戦前夜


八月・血砂の章の結末は邪神像の崩壊であった。崩れ去った三人の男の跡には画面写真のような風穴が開き、間宮夫人の待つ最終決戦の場へと取材班を誘う。

時はまさに決戦前夜。これまで何度も名前が出てきた4つの重要アイテムを漏らさず所持しているか、ここで一度確認しておこう。


・ 〈どぐう〉を持っていますか? まァこれは四月以来、全ての敵に攻撃力をもつ汎用人形決戦兵器としてお世話になっているはずだから、うっかり所持していないという心配はないはずだ。

・ 〈しゃしん〉を持っていますか? 八月最初のフレスコの部屋で拾ったばかりだろうから、これも問題はあるまい。

・ 〈にっき〉を持っていますか? 問題はこれだ。実は六月末に間宮夫人にブッ飛ばされたことでフラグが立ち、三月での発見以来「しらべる」で読むだけしかできなかった日記が、実はアイテムとして拾得できるようになっている。純粋に攻略の流れからすれば、別に拾わなくてもここまで進んでこられはするだけに、間違いなく持っているか確認が必要だろう。

・ 〈こどものひつぎ〉を持っていますか? 霊安室でついさっき拾っておいて、今持っていないこともないと思うが。


必要最低限のアイテムはこれだけだ。もちろん〈くすりびん〉を持っているに越したことはない。


2. 間宮の支配する空間


邪神によって祝福された地。間宮夫人が自らの命を絶った30年前から、時が流れることをやめた永遠の世界。

穴をくぐった先に広がる、腐り爛れた血肉を思わせる毒々しい色に染め上げられたこの領域こそ、夫人の呪詛が全てを支配する空間。

BGMはラストバトルに相応しい決然たる曲に転じ、一行に前進を促す。

この空間はさすが間宮の怨念というべきか、通路や階段が幾重にも折り重なった非常に意地の悪い構造をなしている。道に迷うのはまず避けられないと思っていいだろう。

だが幸運なことには、この区画ではランダムエンカウンタが発生することはなく、すなわちザコ敵の類は全く出現しない。したがって、時間をかけて歩き回れば必ず正しい道を探り当てることができるはずであり、実は恐れることは何もなかったのだ。


……ホントにそうか?

と気がついた人は、恐らくよっぽど頭がいいか、猜疑心が旺盛か、あるいは本作のプレイ経験がある御仁かと思われる。


結論からいくと、やはり恐れることはないのだ。

上の論理には詭弁のようなものがあり、ザコ敵は出現しないとは言ったが他のものが出現しないとはひとことも言っていない。なんとこの区画には、ある意味戦闘より鬱陶しい例の憎きアレ……そう、勾玉型浮遊霊が飛来するのである。捕まった方はご愁傷様、間宮夫人の部屋へと強制送還される。

毎度誘導性能の高い、イヤな勾玉さん。屋根の下に逃げ込むと捕まらない、「よぶ」での移動中は捕まらない……などといった工夫を凝らすテクニックをプレイヤーが備えてさえいれば回避は可能だが、回避にてこずるようでは、勾玉は一行にとって充分な脅威といえる。

だが、この脅威を脅威でなくする方法がひとつある。
それは「自ら捕まる」ことだ。


ここの勾玉型浮遊霊は全部で5体出現し、そして5体しか出現しない。代わる代わる無限に出現するという心配はないわけだ。こちらを捕えた勾玉は役目を終えて消滅してしまうから、これが5回行われれば空間から浮遊霊は一掃される、という寸法である。勾玉さえ消えてなくなれば、ここで恐るべきものはないのだ。

もちろん、全員が部屋から出てまた入ると、消えたはずの浮遊霊が復活しているのはこれ常識。「こうたい」をマメに使い、必ず少なくとも一人は間宮空間の中へと移動させておこう。

しばらく進むと、特定地点で下記のドッペルゲンガーとの戦闘に突入してしまう。あまり強行軍をしないで、入り口近くで全ての勾玉を消滅させた後に悠々歩き回るといいだろう。


3. ドッペルゲンガー


自分にそっくりな人間はこの世に七人いて、その全てに逢うと死ぬ――という。この空間をしばらく歩けば、一行はその恐るべき七人のうちの一人に出遭うこととなろう。

ドッペルゲンガー、それはもう一人の自分。生き霊の一種とされており、間宮の支配する空間に顕現する彼らは、敵意だけをもって取材班に襲いかかる。

ちなみに、もし一行が正しいルートを辿っているなら、出現するドッペルゲンガーは秋子の霊、田口の霊、アスカの霊の3匹と決まっている。和夫またはエミの霊が出てきたら、その道は間違っているのでご愁傷様である。


本章のモンスター


どっぺる☆和夫
かす゛お  の れい

和夫のドッペルゲンガー。間宮に操られて気でもふれたのか知能はなきに等しく、通常攻撃と特殊攻撃「光を放つ」をランダムに繰り返すのみの、何のことはないただのモンスターだ。「光を放つ」の効果はそれぞれのドッペルゲンガーで違い、和夫の霊の場合は「かなしばり」の効果を持つ。

間宮邸最強のモンスターはドクロゴーストと以前に書いた記憶があるが、多分その記述を覆す必要はないだろう。風も起こさないし、腕も掴まないし、ステータス異常にかかったところで戦闘終了後に秋子さんに治してもらえばいいのだから。

ドッペルゲンガーは霊体なので、こちらの攻撃はなかなか通りにくいかもしれない(充分レベルが高ければかなりのダメージが入るが)。最終決戦場の中ボス格の敵だけあって攻撃力・HPはやたら高いため、苦戦すると思ったらこころのちからで素早くカタをつけるのがいいだろう。タフなので覚悟はしておくことだ。

なお各ドッペルゲンガーの性能差は筆者の知る限り「光を放つ」の効果だけであるので、他については下に一括してまとめてみた。ステータスの細かい所は違うのだろうが、そこまで解析できっこないです。


あきこ   の れい
光を放つ: もうどく

たく゛ち  の れい
光を放つ: きょうふ

あすか   の れい
光を放つ: もうどく

えみ    の れい
光を放つ: のろい


4. 間宮夫人


もし一行が正しい道を進んでいるのなら、秋子・田口・アスカのドッペルゲンガーを撃破しながら進撃する彼らの耳に、突然響く男の声がある。

和夫。
間宮が殺すと叫んだら、土偶を使いなさい。
「?? 誰? 誰だ?」

男の声はさらに言う。


写真は、間宮に現実を教えるために使いなさい。
「この声、どこかで聞いたような……」

日記を使えば、一郎の気持ちを伝えることができる。
「!! 山村さん!? 山村さんですね!」


それは死者からの伝言。老人は死してなお、一行に生還への助言を伝えようとしているのだ。我々はこの戦いを、生きて勝ち抜かなければならない。彼の思いに、先発隊のたかし氏の思いに、そしてこの邸で力尽きていった全ての犠牲者の思いに応えるためにも。

闇へと続く呪われた空間の奥深くに、全身から憎悪を迸らせる白い人影が浮かびあがった。記者の知識が確かならば、それは故・間宮一郎の妻のはずである。

 

長かった戦いが、終わる。
終わらせるのだ。

山村 「さあ、戦え! 心の力を、忘れるな!」

 

上のリンク先から、間宮夫人戦の攻略に入る。ネタバレを了承した方のみ、どうか閲覧されたい。


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