「屋敷を荒らす愚か者とは、俺達のことかもな」

七月 幻燈の章:
今月のアイテム&モンスター


今月のアイテム


通常アイテム

持って帰ればいくばくかの金になると思うが、正義のヒーローである和夫たちにそんな真似はとてもとても。 あなたが落としたのは、この金の……?
きんのカギ

今月の拾得数: 1個

金の元素記号はAuであり読み方によっては「あうー」とか「あゆ」と……くだらんことを書くのはよそう。間宮夫人の部屋に転がっている、成金趣味丸出しの鍵だ。発案者はダンナか夫人か知らないが、ハート型をあしらったデザインというのはちょっとなぁ。

化学的安定性(耐食性)の優れた金で鍵を造るということは、やはり「ずっと私の思い出が…あの子や…一郎と共にありますように」というような願いを込めているのだろうか。

間宮邸に4枚だけ存在するという〈きんのカギ〉の扉を開くためのアイテムだが、間宮夫妻の思い出に深い関わりのある場所に配置されているのが〈きんのカギ〉の扉であり、中らずとも遠からずといった所であろう。



最近はこんなスライドで発表するのはもう原始的で、Mirosoft PowerPointか何か使うのが流行っているみたいだが。 筆者もいつかは世話になる
スライド

今月の拾得数: 3個

スライドといっても自動拳銃における次弾装填時の可動部ではない(解らなくていいです)。よく学校なんかで、映写機を使って写真なんかをスクリーンに映すあのスライドだ。筆者は理系の学生なので、近いうち研究発表か何かの際にこういうののお世話になるかと思うと有難くて溜め息が出る。

邸に三つあるスライドは在りし日の間宮夫妻の思い出を映しており、映写室で映写機に差し込むと見ることができる。

……あゆ派の筆者としては、「三つ」とか「思い出」とか聞くとどうしても敏感に反応してしまいますが。ボクのこと、忘れないでください。忘れろと言ったって、忘れられるわけないだろ、あゆ。



AIRギャグSS 『観鈴ちん、だいやりー(後編)』

観鈴 「日記が、自由課題。これにて、一石二鳥。観鈴ちん、インテリジェンス」
往人 「それはいいとして、何書く気だ」
観鈴 「にはは。自由課題、『往人さんの法術〜人形さんは海を」
往人 「却下じゃっ」
観鈴 「が、がぉ、お母さんみたい……」
往人 「俺は芸のプロだ。カネにもならんのに、法術なんぞ使ってみせられるか」
観鈴 「どうしてそんな意地悪言うかなぁ……」
往人 「ほら、さっさと取り掛からないと終わらないだろ」
観鈴 「うん……往人さん、プロフェッショナル。観鈴ちん、スチューデント。だから、観鈴ちん、ファイト」
 ・ ・ ・
観鈴 「ねえ、往人さん。往人さんの法術は、お金を儲けて生活するためなんだよね。じゃあ、わたしの勉強は、何のためなのかな」
往人 「何のためって……」
俺は勉強らしい勉強をしたことがないのだ。確かに、そんなこと考えたこともなかったな……。
往人 「……勉強とは」
観鈴 「?」
往人 「勉強とは……」
観鈴 「……」
往人 「勉強とはなぁ……」
観鈴 「…………」
往人 「……勉強とは、生きる方法だ。世の中にはいろんな教科があって、いろんな考え方があることを学ぶわけだろ? 生きるための考え方を学んでるんだ。だから、知らず知らず役に立ってるものなんだよ」
思いつきにしては、我ながら良いことを言ったと思う。
観鈴 「ふーん、往人さん、いいこと言う……あ、お猿さん、可愛い」
だが観鈴の視線は、いつしかテレビに向けられていた。

時は8月31日の夕暮れ。
夏(休みの宿題)はどこまでも続いてゆく。 昨今の日記系サイトブームを先取り!?
にっき

今月の拾得数: 1個

間宮一郎の遺品の一つ。三月・泥濘の章以来、たびたび登場している例の日記帳だ。

今までは机の上に据え付けられたまま、ビクともしなかった日記帳。しかし先月末、夫人の部屋から大広間へと吹き飛ばされるイベントが発生したことで一つのフラグが立ち、それにより日記帳は通常アイテムとして拾えるようになるのであった。

アイテムとしての〈にっき〉は別に敵どもに対して攻撃能力があるわけではないのだが、その代わり夫人の怒りを鎮めるキーアイテムの一つとして、最後の最後で役立つこととなるだろう。



「ろうやのカギ」だなんて、あのKeyが監禁調教陵辱物みたいな作品出すワケ……
あ、『MOON.』が該当するかも。でもそれだって、根底を貫くテーマは家族愛だからね。プレイ済。 ろうやのカギ
てつのカギ

今月の拾得数: 1個

真琴が着ていた名雪のお下がりのパジャマでプリント柄のけろぴーが持っていたようなデザインだが、別に真琴とも名雪とも何の関係もないただの鉄製の鍵。

いや、ただのと言うと語弊があるだろう。エミりゅんの〈カギ〉ではビクともしない地下牢の鉄格子を開けるのに必要な、DQ2でいえばろうやのカギといったアイテムなのだ。鍵のデザインを見るとこれ以上ない粗末なものだが、どうしてこの程度の錠がエミりゅんの錠前テクニックで開かないのか、謎は深まるばかり。

一般家屋に地下牢があるというのは理解しがたいが、間宮邸は既に一般家屋ではないのでその辺は大丈夫だろう。



北川 「ふくー、ふくー、美坂の服だよぉ……」
祐一 「北川、落ちつけっ! お前には刺激が強すぎる!」
北川 「可愛いよぉ、抱きしめたいよぉ……相沢、止めないでね」
 ゴキィ!(北川の裏拳が炸裂)
祐一 「ぐあッ! ……畜生っ、俺の手には負えないっ! 誰か奴を止めろぉ」

香里 「さっきから騒々しいわね……って、ちょ、ちょっと北川君、何やってるのよ」
北川 「ふくー、ふくー、美坂の服だよぉ」
香里 「……北川君っ!!」
北川 「うるさいよぉ、また裏拳喰らわすよぉ……あれ? げげげげェ!? そこにおわすは美坂!?」
祐一 「正気に戻ったか……」
香里 「…………」
北川 「いや、これには、その、深い訳があってだな、実はそのホラ何だ、鼻をかもうと思ったらティッシュが切れてたからな、そこにお前の服が手近にあったからついその」
香里 「…………」
北川 「わかった。スマン。俺が悪かった。服は返すから」
香里 「……遠慮しとくわ」
北川 「え……それじゃ……?」

香里 「相沢君。その服焼却しといて」
北川 「……ひでえ」
祐一 「ああ。ついでに北川もだな」
香里 「そうね。できたらお願い」
北川 「…………ぐふっ」 個人的には焼却した方がいいと思うんですけど。
かたみのふく

今月の拾得数: 1個

〈かたみのふく〉。それは本作において、最強にして最狂・最凶にして最悪の最終兵器と言えよう。

その効果とはなんと、戦闘中・移動中を問わず、使った瞬間に「使用者のこころのちからが全快する」というもの。そしてこともあろうに、〈かたみのふく〉は消耗品ではないのだ!

一般にこころのちからは通常攻撃を遥かに凌ぐ破壊力を有するが、無制限に使えるようになってはゲームバランスまで破壊する。ゲームバランス破壊兵器という点では、PS版『悪魔城ドラキュラ・月下の夜想曲』でヴァルマンウェ持ったアルカード君に匹敵するだろう(やったことないけど)。美しくない。あまりにも、ひどすぎる。

隠しアイテムであり、一月のハンマーと同じ要領で夫人の部屋のベッドに隠されているが、取るな。取るなったら取るな。

……間宮夫人の遺品なら、とっとと焼却して供養しちまうのが筋だと思うんですけどねぇ。あと、女物の服を「つかう」ことによりこころのちからが回復するって辺り、なんか淫靡なオーラが漂ってるよな。


今月登場する既出のアイテム
くすりびん 今月の拾得数: 1個


武器

ネタが尽きたというわけではないのだろうが、四月に引き続き今月は新しい武器が登場しない。実質上〈かたみのふく〉がトンデモなく強力な武器なのでガタガタぬかすな、ということなんでしょうか……。嫌です。


今月登場する既出のアイテム
ひかるおの
ぎんの けん
今月の拾得数: 2個
今月の拾得数: 2個



今月のモンスター


祐一 「舞って、ちょっと吊り目だよな。笑えば少しは可愛くなると思うのにさ」
狂人 「……」
祐一 「でも、ほっぺたにはアニメパターンまで使ってぷに感を強調してるわけだ。舞もやっぱり可愛く見られたいんだな」
狂人 「……」
祐一 (それにしても、89のムネを間近で見るとさすがに大きめだな……でも触ろうと気配を見せただけで剣突きつけられたこともあるし……)
舞 「……祐一」
祐一 「舞のチャームポイントの脚線美が拝めないのが残念……ん?」
舞 「……私はこっち」
祐一 「あれ、舞じゃないか。いつの間にそんな所に」
舞 「……さっきからずっと」
祐一 「じゃあ、今俺の目の前にいるコイツは何なんだよ?」
舞 「……魔物」

次の瞬間、狂人の一刀は祐一の頭蓋骨を叩き割った。
【BAD END】

言わずと知れた、舞のこと(嘘)
きょうじん

出ました、ナタおとこのゾンビ版。どうやら色違いで強力になるとゾンビ色(=緑)になるのが本作の伝統のようだ。まぁ、カラーリングはナタおとこの血の赤色のほうが生々しくてイイと思うけど。

ナタおとこの顔は四月以来久しく見ていないだろうから、久々に登場する醜悪なナタおとこ(の色違い)の姿はさすがに本作を代表する王者の貫禄。ゲーム的にも生物系モンスターの中で最強であり、まさしく百獣の王だ。

……筆者は実はかなり失敬なことを言ってるかも。きょうじんさんも元々は人間だったはずなのに、間宮夫人に操られたばっかりにヒドイ仕打ちだよな。

特殊攻撃としては、膿を飛ばして「のろい」をかけるほか、どうやって起こすのか知らないが風を起こしてパーティーを分断しにかかってもくる。

ここまで来るとアイテムを使った戦術を組むより、〈ぎんの けん〉〈ひかるおの〉でも持って何も考えずに5人がかりで殴るほうが手っ取り早かったりするだろう。面倒だったら〈かたみのふく〉で……ってそりゃ反則だ。


今月登場するその他のモンスターの皆さん

(一月・二月・三月・六月を参照)


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