「屋敷を荒らす愚か者とは、俺達のことかもな」

一月 幽閉の章:
今月の攻略フローチャート


1. はじまりの部屋

正解VTR。
間宮邸に幽閉された5人。瓦礫に塞がれた出口。
そして、誘うように口を開けている、奥への扉。
扉をくぐったとき、脱出への闘いは幕を開ける。

……というわけで、すぐにでも探索に発ちたいところではあるが、まずは直後の和男の台詞に耳を傾けてみよう。

「道具はひとり、ひとつずつ。自分が何を持ってるか、確認してくれ」
「何が起きるか分からないから、みんな仲間を組んでおいた方がいいぞ」

この部屋では、敵と遭遇することはない。コマンドは今のうちに一通り試してみて、自分が何をできるのかきちんと把握しておこう。

奥への扉の前には、さっそく最初の障害物・ガラス片が散乱している。これを除去するにはどうすればいいか、仲間の話を聞けばおのずと答えは見えてくるはずだ。

なお、スタート直後に和男が喋るはずの上の台詞だが、喋る前に女性キャラに「こうたい」していると、ちゃんと「……方がいいわよ」と変化する所など、さすがに芸が細かい。


2. フレスコ:1月6日

間宮一郎略してマリーのアトリエ(無理)。
「まずは左の部屋から調べてみようか」とあからさまな誘導をしてくれるが、ここがその部屋。机の上には故間宮一郎の遺した書き置きがあり、これまた「私の描いたフレスコを/カメラで写しなさい/そこに手掛かりがある」とあからさまな指令。

素直に指令に従って、〈カメラ〉を持つ田口を連れてきて撮影としゃれこもう。「しらべる」で捜査画面に移行すれば撮影会の開催だ。

筆者の友人に「カメラ使っても何も出てこねーよ」とこぼす奴がいたので話を聞いてみると、フィールド画面で直接〈カメラ〉を使ったとのこと。……気持ちは分かるが、それでダメだったら「しらべる」を使うくらいは思いついてほしいぞ。

ほんとは2枚1組なんだけどね。 1がつ 6にち
やしきの なかの フレスコは
3まい ひとくみで
ひとつの なぞを ときあかす

撮影会の成果はこの通り。後で出てくる書き置きにも「描かれた月の同じものがひと組になってるようだ」とある。ひと月につき、フレスコは3枚。この「月」の概念が、当記事では章立ての基礎となっている。章題の付け方とか、筆者は結構いいセンスだと自賛しているがいかがだろうか。

フレスコを撮ったら、次はアイテムを盗ろう。もうすでに、敵モンスターは出現し始めているはず。レベル1の素手は貧弱極まりないので、〈くだものナイフ〉でも何でも拾ってさっさと武装しないとやってられないぞ。


3. 浮遊霊の廊下

軋む音が演出としてはイイんですよ。手入れちゃんとしろって感じだけど。
左の部屋を調べたら、次は右の部屋。エミの〈カギ〉で錠を破り、軋みながらゆっくりと開いていく扉を鑑賞しよう。

エミりゅんが浮遊霊の餌食に! 東にまっつぐ伸びる廊下では、青白いエネルギー体が生気のない音を立てながらフラフラと漂ってくる。これが浮遊霊で、触れた者はパーティーから引き離され、独り別の場所へと連れていかれるのだ。序盤での独り歩きは死と隣り合わせであり、何より精神的に苦痛なので、急いでパーティーと合流すべし。

廊下の先は、暗がりとなっている。〈ローソク〉に火を灯し照らしてみると、ボロボロの板と紙切れが無造作に床に散らかしてあるのが見えた。紙切れが記していたのは、書き殴りの落書き。
(※書き置きやアイテムはキャラ扱いなので、ゲームではローソクがなくても見えます。)

「穴に人が落ちてる……
それを、別の人が
引っぱって助けてる……」

暗がりの奥では、まるで前進を拒むように、床がぱっくりと裂けていた。裂けた床の先には、一本の槍が見えている。橋になるものがあれば渡れるかも、ふとそう思い立って、裂け目に〈ボロボロのいた〉を渡してみる。おそるおそる板を踏み越え、何事もなく〈やり〉を拾って、戻ろうとしたそのとき――

暗闇で穴にはまったときは不安が頂点に達します。
――落書きの予言が的中したことに気づかされたのは、仲間を引っぱり上げた動悸がようやく収まってからだった。

さらに、廊下の途中で拾った〈じょうぶないた〉なら壊れなかったのだ、と知ったのはもっと後のことである。


4. フレスコ:1月15日

すげえビビったけど、言ってることは結構事務的だったりする。
廊下から戻り、はじまりの部屋から北の裂けた床を渡って向こう岸へ。下半身を引きちぎられてなお息のある犠牲者といった、泣きたくなるような遭遇を経ながら次のフレスコの部屋を目指す。

1がつ 15にち
いわが あなたがたを さまたげる
しかし ハンマーを つかえば
いわは もはや いわではない

写真じゃ解らないけど、このときのBGMとかかなり怖いですよ。 フレスコの撮影は順当にゆくが、同じ部屋に横たわる骸骨を調べたときがまた大変だ。無念のうちに命を落としたであろうその亡骸は、朽ちた着衣や肉片をいまだ所々に残しており、むせ返るような凄惨さを臭わせる。

こういうのを業界ではバストアップの立ち絵って言うんですか? むしろイベントCGですか? 骸骨さんの予言通りにライトが降ってくるのは、そんなギャルゲーチックなコトを常に考えてる筆者への天罰ですか?

アイテムをかっさらったら、熱を帯びた赤い影(ダメージ床ではなく、ただの障害物)を避けて先へ。金の鍵の扉・銅像のある外堀・壁の向こうの下り階段へは、現時点では進むことができないので、取れる道は今のところ一本道といっていい。後半で再び来ることになるので、そういうのがあったとだけ覚えておこう。


5. 雷鳴の回廊

女の子とプレイしても、怖がってるのは筆者だけだったりして。
実はここを通らなくても先には進めるのだが、武器の〈やり〉が落ちているので来た方が得というものだ。

しかし、アイテムよりももっと重要なのは、やはり雷の表現を堪能することではないだろうか。窓から突き刺さる稲光、対照的にいっそう暗くなる影、この光と闇の芸術はファミコンといえどかなりの表現力であり、見応えは十分だ。ぜひ夜中にひとりでプレイしてみて頂きたい。

筆者は女の子とやりたいが。


6. 大広間

エミりゅんがコウモリの餌食に! って、浮遊霊のときも同じこと言ってたっけ? うぐぅ。
先へ進むといくつかの扉があるが、鍵が合わなかったり、1月15日のフレスコの予言通り岩に邪魔されたりするので、今の段階で先へ行ける扉は1つだけ。その先には、長机と暖炉を備えた大きな部屋が広がっている。金持ちの屋敷なんかでメシを食うときのアレだ。

部屋に入るや否や、こうもりが飛んで襲ってくるのがはなはだ鬱陶しい。なんせ「にげる」ことができないのだ。こうもりは撃滅しても、全員が部屋から出てまた戻ると何度でも復活するので要注意。

なお、この部屋からは出現する敵が一段階強くなる。ドラクエでいえば「橋」というところ。橋だけにこの部屋にはただの通過点なので、アイテムを拾ったらこうもりを突っ切って早いとこ次行ってみよう。


7. 小さな獣のいる部屋/フレスコ:1月23日

鍵の材質は関係ないと思うんですが。
ちなみに、和夫の下にいる青黒いのがネズミです。
ダイニングの隣なんだからキッチンくらいあっても良さそうなものだが、机しかない用途不明の部屋だ。机のそばでは青黒い物体が何やら蠢いており、「しらべ」てみるとチュウと音を発して「なんだ、鼠か」とのこと。グラフィックからは鼠なんだか何なんだか判りませんでした。

東側の扉は金の鍵なので開けられず、北側の扉は「帰れー! 帰れー! ここはお前らの来る所じゃない!」とおん出される。結局、西側の小道を辿るしかない……って、なんかこのパターンが多いけど、序盤なんだから我慢してあげようよ。な。

画面右上の勾玉みたいなのが問題の浮遊霊。やたら誘導性能の高い奴だ。 またしても避けた床を渡って、フレスコのある小部屋に到着。この小部屋では「浮遊霊の廊下」とは異なるタイプの浮遊霊が出現する。画面外から音もなく飛び出てきて、大きく円を描きながら確実にこちらを追ってくるのだ。後々、かなり嫌な相手となるだろう。

1がつ 23にち
みちを きりひらくハンマーは
ちいさな けもののいるへやの
つくえのしたに かくされている

さて、小さな獣といえばもう分かりますね。先程の青黒い物体がそばで蠢いていたあの机を、くまなく調べてやればいい。「ハンマーが ある…」と出れば勝利だ。

岩が道を塞いでいる廊下が東のほうにあるのだが、ハンマーでその岩を破壊することにより、次章への道が切り開かれる。果たして、一行は脱出への手掛かりをつかむことができるのだろうか。

……「最初の部屋の瓦礫を壊して出りゃいいだろ」とは考えるな。


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