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◆ 和夫がいなくても大丈夫?
講師: 田口亮あぁ? ONEポイントアドバイスだぁ? あるわきゃねーだろ、ンなのがよ。こっちが聞きてえぜ。
ったくよ、和夫の野郎についてきてからこっち、ろくな目に遭いやしねえ。連中とァはぐれっちまうし、何だこの小部屋はよ。何々、「奥にあるのは代りの道具(By書き置き)」だと? んなの置いとくたァ間抜けだね。腹いせに俺様が預かっといてやンよ。
ほう……、こりゃなかなかの〈ポラロイド〉だ。ま、俺様の〈カメラ〉にゃ及ぶところじゃねえがよ。うまそうな〈クッキー〉もあんなァ。秋子のババァのウサン臭ぇクスリよりゃ、こっちのがよっぽど食指が動くよな。んでこいつァ……〈はりがね〉か。確か和夫んトコのガキがピックロック持ってたが、俺の腕ならコイツで充分だぜ。ま、この2つ、失敬すンな。
(〈クッキー〉〈はりがね〉を懐に収める)「他の部屋にもあるはずだ、探しておけ」ってか。なるほどな、ならついでに探してみっか。
(暗闇の廊下にたどり着く)![]()
ひゅう、あンねえ。この〈ほうき〉がありゃ、アスカちゃんにゃ悪ィが〈そうじき〉はお役御免だァね。おっ、待ってました……こりゃ徳用サイズの〈まっち〉じゃねえか。和夫の野郎なんざ、火さえ使えりゃ用はねぇんだよ。これであのクソ親父をいつでもお払い箱にできるってモンだぜ。
んじゃ、ありがたく貰ってくか……ってオイ。 さっきの〈クッキー〉と〈はりがね〉で、懐が満杯じゃあねーか!! どういうこった!?
そういや、俺らはどういうワケだか、たかだか2つしか道具を持てねんだったな。
やっぱ、人間ひとりじゃ生きてけねぇよな。ONEポイントアドバイスなんてのがあるとすりゃ、こういう緊急時にこそ協力が大切だってこった。畜生め。俺もう帰るぜ。
(〈クッキー〉〈はりがね〉を捨てる……ことはシステム上できないので、盗ったまま仲間を探しにいく)