「屋敷を荒らす愚か者とは、俺達のことかもな」

五月 劫火の章:
今月のアイテム&モンスター


今月のアイテム


通常アイテム

(注: 今月のSSはかなりの分量がありますので、すぐ消えて読みづらい、画面サイズが足りず表示できないという不具合が生じる場合、お手数ですが「ソースの表示」「文書のソース」などで直接お読み下さい。)

KanonギャグSS 『美汐の占い館 〜水晶は未来を照らす〜』

美汐 「確か……相沢さんのご家族の方でしたか」
名雪 「正確にはいとこなんだよ。未来を占ってくれるって聞いたけど、その水晶球、ほんとに当たるの?」
美汐 「はい、10回に1回は当たります。これまで9回外れていますから、今から占う運命は絶対に確実です」
名雪 「じゃっ、じゃあ……言うよ? ゆ……祐一が、わたしの…こと……」
美汐 「『わたしのこと』を、何ですか?」
名雪 「えっ。えっ……わたしのこと、その……」
美汐 「『その』、何なのですか?」
名雪 「……わっ…わ、わたしの、こと、あの……す……」
美汐 「『す』 !?」
名雪 「わっわっ、あああのその、やっぱり明日の天気を占って」
美汐 「強い寒気が流れ込み、平年よりやや強い積雪です。北東の弱い風曇り時々雪、午後からは晴れ間も出る一日となるでしょう」
名雪 「……へ?」
美汐 「最高気温もお聞きになりますか?」 汎用球型決戦兵器?
すいしょうだま

今月の拾得数: 1個

四角な会社のクリスタルも、大昔にはこういう球形をしていたのではなかったろうかと筆者は朧ろ気に記憶しているのだが、FF1もろくすっぽやっていないようなヌルゲーマーが口を挟むことではあるまい。本作の〈すいしょうだま〉は、別にジョブチェンジをさせてくれるわけではなく、その霊力をもって呪われた蒼い火(=障害物)を消し止めるという、単なる通行用アイテムだ。

呪われた蒼い火というのが間宮邸に1ヶ所しか存在しないため、この〈すいしょうだま〉、マトモな出番は掛け値なしのたった1回ポッキリ。一月では〈じょうぶないた〉が大活躍だったし、四月の〈まさかり〉さえ2・3回ぐらい出番はあったものだが、それにひきかえ本当に不遇な奴である。

しかし、〈どぐう〉と同じ原理でなんと全種類の敵にダメージを及ぼす霊力を備えており、イベントアイテムとしてより武器としてえらく高性能だ。ヘタな武器を装備して殴るより、特に霊体に対してはよっぽど強かったりする。前言撤回、どこが不遇な奴だ。〈てつのぼう〉の方がよっぽど冷遇されてるっつーの。


AIRギャグSS 『観鈴ちん、だいやりー(前編)』

往人 「お前、テレビばっか見てないか。夏休みの宿題はどうすんだよ」
観鈴 「往人さんが手伝ってくれるから、なんとかなるよー」
往人 「俺は適当に相づち打ってるだけだろ。そんなことでいつまでも自分を騙してるんじゃない。自分の力でやり遂げてこそ身になるんだ」
心にもないことを言ってみる。
観鈴 「ふーん、往人さん、いいこと言う……あ、お猿さん、可愛い」
テレビから観鈴は視線を反らしもしない。
往人 「だがなぁ、本当に少しは自分でやる気を見せたらどうなんだ。自由課題とかだと、俺じゃマジに手の貸しようがないぞ」
観鈴 「にはは。考えてあるよ」
苦もなく言い放つ観鈴。
観鈴 「日記が、自由課題。これにて、一石二鳥。観鈴ちん、インテリジェンス」

(後編 〈にっき〉 へ続く) 鍵つきの日記帳なんか買っても、筆者だったら3日とつけまい。
にっきのカギ

今月の拾得数: 1個

日記系サイトで、HTMLを書いて転送するのが面倒臭いためかCGIアップローダを使って更新している所を筆者は何軒か見たことがあるが、〈にっきのカギ〉とはその際の作業時に用いる管理キーのことである。

……嘘です。ごめんなさいごめんなさい。にゃー。

三月の「泥濘の部屋」で間宮一郎の日記帳が発見されているはずだが、あれの錠をぶち破る鍵というわけだ。鍵まで付いてる他人の日記帳を覗き見するという行為は明らかに不正アクセスではあるものの、この際悠長なことは言っていられない。

ちなみに消耗品であり、日記の錠を開けると鍵は消滅する。それも不思議な話だが、エミの〈カギ〉で日記をこじ開けられない理由がこのあたりに隠れているのかもしれませんね、と思い付きで言ってみる。


今月登場する既出のアイテム
ボロボロのいた
しょうかき
くすりびん
今月の拾得数: 3個
今月の拾得数: 2個
今月の拾得数: 1個


武器

(本文注) ドラクエ1では最弱の武器は「たけざお」でした。 ドラクエとは違うのだよ!
こんぼう

攻撃力: 57 - 0     今月の拾得数: 2個

ドラクエにおいては、ひのきのぼうの次がこんぼうでその次がどうのつるぎ……という伝統があり、つまりこんぼうはドラクエ世界の全ての武器の中で2番目に弱いという体たらく。しかし本作で、その常識はこの通り覆される。三月の武器と比べてみれば攻撃力は段違いだ。

しかし、今月の他の武器と比べると見劣りしないことも……。対生物・対霊体ともに下の〈ひかるナイフ〉の後塵を拝しているし。いや、筆者はへきるファンなので光ちゃん(ちゃんって言うな>俺)が強いのはとてもありがたいのだが。


スキ。舞センパイの言う所の「嫌いじゃない」である。 スキって気持ち、大切にしたいね
スキ

攻撃力: 15 - 55     今月の拾得数: 2個

恋の三段活用は「スキ、ドキ、キス」でありマコピーの三段活用は「買えないっ、買わないっ、買えるかっ!」であるがそんなことはどうでもいい。スキのような農具に手を加えて戦用具とする例は、穀竿を転じてフレイルとなすなど古来より枚挙にいとまがなく、この〈スキ〉も同様の経緯で武器に転用されたものであろう。

性能的には、ポスト〈せいなるけん〉を目論んだ対霊体攻撃特化武器といった所で、倍以上の攻撃力を誇る。なぜ〈スキ〉なんかが対霊体なのか理由は定かではないが、たぶん映画版で秋子さんが間宮夫人にスキを振り回して立ち向かうシーンがあったからではないかと思う(ちっとも効かなかったけど)。

関係ないですが、筆者をスキと言ってくれる女の子を切に募集中です。男は遠慮しときます。


ナイフが光なら、海ちゃんは槍で風ちゃんは斧、って役回りなんかはどうだろうか……とあらぬ想像を逞しくした筆者はセフィーロに行けますか。行きたかねぇけど。 ひかると言えばCV:へきる
ひかるナイフ

攻撃力: 67 - 22     今月の拾得数: 2個

ひかるナイフというが、獅堂光は剣道部(または体操部)所属ゆえナイフでは残念ながら彼女の役には立ちそうにない。いやまァ弓道部員であるはずの鳳凰寺風が平気でグレートソード振り回したりしてるから、武器の種別など魔法騎士らにとってはどうでもいいのかもしれないが。

……こんなこと書いてる限り、永遠に女の子からスキなんて言ってもらえそうにない気がする。いかん。硬派に行こう。

えーと、ナイフ系武器はだいぶ前の〈とびだしナイフ〉もなかなかの高性能だったが、今月の〈ひかるナイフ〉もバランス良く強力な武器だ。

ごめんなさい。この武器、他に書くことないです。筆者みたいなのが無理すると、とたんに馬脚を表すね。


魔物ハンター御用達! 舞センパイに持たせたい! ナンバー2はいぶし銀
ぎんの けん

攻撃力: 122 - 55     今月の拾得数: 1個

〈ぎんのナイフ〉〈ぎんのおの〉に続く、3つ目の銀武器。銀は現代においても抗菌剤の原料ともなる、清浄の象徴ともいうべき金属であり、多くの文化圏でしばしば悪魔祓いの意味を持って用いられる。架空の物語では、その物理的性質を無視して――実用上は、鉄器の方が遥かに頑丈かつ鋭利だ――この〈ぎんの けん〉のように強大な威力が銀器に与えられることもしばしばである。

だが、〈ぎんのおの〉との扱いの差はどういうことだ。いくらRPGで「斧系の武器はたいがい弱い」という習慣みたいなものがあるとはいえ、同じ「ぎんの」という接頭語が付いてるにも関わらず、〈ぎんのおの〉は攻撃力7-24というあからさまな冷遇。筆者が斧なら待遇改善を求めてスト起こすところだ。それを言うとナイフはもっと弱いが、こちらはサイズ的なこともあるのでまだ頷けないことはない。

ま、強いから別にいいんだけど。実際〈ぎんの けん〉は本作の全ての武器の中で2番目に強いです。でも、いくら何でも今月の他のと差がありすぎるよなー。


今月登場する既出のアイテム
まよけのおの 今月の拾得数: 1個



今月のモンスター


【お気に入りだけど、ちょっと大きめ】

 ―― ダッフルコート ―― 

丸いボタンの代わりに、細長い棒をひもに引っかけるタイプのコート。あゆのかわいらしさを引き立たせるアイテムといえるだろう。あゆ自身もお気に入りのようで、外出時には必ずこのダッフルコートを羽織っているが、サイズがちょっと大きめなのだろうか、いつも、袖口の部分を1回折っている。チェック柄の裏地が見え、よりおしゃれな雰囲気を出してはいるものの、おそらく本人は、そこまで意識して狙ってはいないだろう。もしかしたら小柄な自分にあう服を探すのに、結構苦労しているのかもしれない。

……またぞろエンターブレイン刊Kanon攻略本所有者以外カヤの外ネタで申し訳ない。

BABY STAND! (JoJoネタ)
しにがみ

間宮の屋敷に棲むアイツ、ダッフルコートの死神を、人は名付けてあゆと呼ぶ。

あゆが「うぐぅ」と一声かけりゃ、嵐は渦巻き大気は唸り、「かぜをおこした!」の表示のもとに、あらぬ場所へとバシルーラ。かかる確率が低いのが、ひとつの救いじゃあるけれど、飛ばされちゃったらサア大変、三月四月のフィールドや、時には一月あたりまで、パーティーのひとりが空間転移。

さてこの風の転移先、何種類かからランダム選択。ゆえに複数飛ばされちゃうと、パーティー一気に大分断。風を吹かせるその前に、えいえんのせかいに送っちゃえ!

ちなみに田口の〈カメラ〉には、コイツに対して効果アリ。だけど微々たるものだから、〈どぐう〉あたりがオススメだ。〈すいしょうだま〉でももちろんオッケー、こころのちからも忘れずに。


祐一 「栞って、実は着太りするタイプだったんだよな」
栞 「脱いだら骨ばっかりねって、お姉ちゃんにもよく言われるんですー。こういうふうにストールで誤魔化してるつもりなんですけど」
祐一 「しかしいつもミニを愛用してるってことは、ヒップラインには自信があったり、か?」
栞 「もう、そんなこと言う人、嫌いです」
くちびるに指を当て、白い肌の少女はそれに続ける。
栞 「――嫌いですけど、嫌ではないです」

お茶好き最弱モンスター(嘘)
スケルトン

ゾンビが白骨化したものだろうか、同じくストール(…色が違うが)を羽織った、骸骨の魔物だ。我々がこれまで出会いその声を聴いてきた、善なる魂を持つ死者たちとは姿こそ同じだが、ただ理由なき殺意のみをもって襲いかかるこの敵のさまには恐怖を覚えるだろう。

いや、正直もうこの辺まで来たらこんなCG使い回し野郎なんぞに見かけでビビらされたりはしないが、その代りに敵モンスターとしての性能でこちらを震え上がらせてくれるのだ。

行動パターンは通常攻撃と「光を放つ(金縛り)」、そして「風を起こす」の3種類で、しにがみより豊富だ。骨ばった拳が繰り出す通常攻撃は、時には3ケタのHPを一撃で削り去る驚異の撲殺力。のんびり戦っていると、本当に殺されかねない。

また風を起こされれば、一気に三月あたりに戻されるという絶望的にヒドイ話。戦闘終了後、一人だけ泥濘の回廊のド真中から始まる時といったらもう、思わずリセットしてロードしたくなる。かかる確率は低いとはいえ、戦闘が長引けばそれだけ危険性も増すわけだ。「光を放」ってくれたターンはラッキーと言うべきだろう。

特にこれが効くというアイテムもなく(いや、ないこともないが今ごろ〈ハンマー〉なんぞ持っちゃいまい)、〈どぐう〉〈すいしょうだま〉あたりの汎用*型決戦兵器、あるいは万能魔法のこころのちからぐらいしか有効打とならない。長期戦には絶対に持ち込めない相手だけに、厄介なところだ。


緑というより青色だから、正確にはルイージとは言えないけども。

ひとがマリオなら、こいつはルイージ?
ふりむきおとこ

ひとの色違い。ひとに初めて出会って振り向かれた時の恐怖といったらなかったが、もうタネが割れているのでインパクトはそんなにない(感情としてはやっぱりイヤだが)。ふりむきおとこという名前からしてネタバレである。役柄的には、ひとがマリオとしたらコイツはルイージ並の端役。色もちょうどそんなカンジ。

ひとが「腕をつかむ」のに対し、ふりむきおとこは「目を見開く」できょうふを植え付ける。しかし腕をつかまれたほうが、心理的にもゲーム的にもよっぽど怖いと思うのは筆者だけではあるまい。

攻撃用アイテムとしては一応〈まさかり〉がちょっと効くが、積み木もないのにそんなもの後生大事に持ち歩く理由はどこにもない。〈どぐう〉〈すいしょうだま〉と通常攻撃だけで、斃すには充分だろう。


今月登場するその他のモンスターの皆さん

ゾンビ


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